厳しくも美しい南アルプス(後編)

Yuga Kurita Mount Fuji from Southern Alps Akaishi Mountains Mount Eboshidake Nikon_4E04130Nikon D800E w/ AF-S Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5G ED

このポストは後編です。前編はこちら。

吹雪いてきて視界がなかったので、下山したのだが、40分ほど降りたら急に晴れだした。頂上に戻って富士山を撮影するのか、それともこのまま下山するのか、僕は選択を迫られた。もう13:00だ。冬至が近く日は短い。あと3時間半で日の入りである。頂上に戻って夕焼けを狙うなら、山頂近くに一泊しないとならない。僕は迷った。一度「帰るモード」に入ってしまうと、また攻めるという気分になかなかならない。当たり前だが、何の保証もないのだ。山頂に戻っても、また曇りだして富士山は見えないかもしれない。ふと空を見上げると、薄い雲がすごい勢いで流れていく。時折、太陽の光を浴びて虹のように輝くのが美しい。

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厳しくも美しい南アルプス (前編)

Yuga Kurita Mount Fuji Southern Alps December Winter_DSC0785Nikon D5300 w/ AF-S Nikkor 50mm f/1.8G

最近の富士山撮影熱は過熱する一方のようで、車ですぐ行ける有名な撮影スポットに行くと大勢のカメラマンがいる。もちろん、良い人も多いのだが、残念ながら「富士山好きに悪い人はいない」といえる状態ではない。スポットがちょっと有名になると、ゴミが散乱する。私は撮影スポットのゴミをしばしば拾って帰るが、きりがない。完全に無名のスポットが知る人ぞ知るマイナースポットになると、ゴミが一気に増える。メジャーなスポットは流石に周りの目があるので捨て難いのだろう。心が醜い人間は誰も見ていない時に本性を表すものだ。ずいぶんと後ろから広角で撮影して、前に人が来ると怒る人もいる。最初に来たからといって、場所を独占しても良いというものではないと思うのだが、譲り合いの精神というのが無いらしい。更には、後から来ておいて、後ろから広角で撮りたいからそこをどけ、とか言い出すちょっと信じられないメンタリティの人もいる。人のヘッドライトやペンライトが少しあたっただけで、激怒して怒鳴りだす人もいる。高齢者のほうが道徳的だったのは、昔の話です。

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