冬場に山奥まで出かけてしまう人に必携のアイテム7選!

自然風景を撮影していると一人で僻地へ出かける機会が増えます。他の車がまず通らないような場所で、トラブルが発生するととても困ったことになります。冬場は特にスタック等のトラブルが怖いので、ここで紹介するアイテムを一通り揃えてから撮影に行くことをお勧めします。

1.ジャンプスターター

冬場に登山道入り口の駐車場に車を停め、夕方の撮影をこなし、ヘッドライトを頼りに下山してきたら・・・あ、スモールランプをが点けっぱなし! ってことが実際にありました。何度試してもエンジンが掛からない。セルを回す音がからえずきのように深山幽谷に虚しく響く。「動け! 動け! 動いてよ!」と叫んでも動きません。寂寞たる駐車場に停まっているのは私の車一台だけ。もちろん気温は氷点下。そして携帯は圏外。『絶望』の二文字が脳裏をよぎったその時、ふと思い出したのです。助手席のシート下の収納スペースにジャンプスターターを置いていた筈だということを! 滅多に使わないので持っていることすら忘れかけていましたが、絶対にあったほうが良いです。USBモバイルバッテリーや懐中電灯として使用することも可能です。

買った後は毎年冬シーズン前に充電し直して、動作をチェックしておいたほうが良いでしょう。ちなみに私のものは5年経って、充電はできるけれど出力ができなくなったので購入し直しました。

2.スタックステップ/スノーヘルパー

冬場に怖いのがスタック! 夏場でも砂浜などではスタックする可能性があります。この商品を使っていますが、スタックステップのお陰で脱出できたことが2、3度あります。また、スタックした人をこれで助けたこともあります。タイヤの半分が雪や砂に埋れてしまって、ドアを開くのがやっと、みたいな状態では流石に役に立ちません。が、そこまで酷くない状況ならこれで脱出できます。コツはゆっくりとアクセルを踏むこと。アクセルを吹かすとすっ飛んでしまい危険です。使い方を知らない人がレビューで悪評価を付けていますが、その点に注意すれば雪の林道でも役に立ちます。二枚一組なので二駆の人は1つ、四駆の人は2つ買いましょう。

上記の製品は軽自動車やコンパクトカーには良いけど、大きい車ではちょっと強度が心配です。その場合は耐荷重に余裕があるこういうタイプの方が良いかもしれません。

3.携帯用ショベル

上で紹介したスタックステップとセットで使いましょう。こいつで脱出方向の雪や砂を掻いて、なるべく平行に近い状況を確保してから、スタックステップを差し込みます。スタックステップはタイヤの下に差し込む面積が広いほうが威力を発揮します。雪山にも登る人には、少し高くなりますが登山用のショベルを買って兼用するという手もあります。

4.パンク修理剤

これも助手席のシート下にジャンプスターターゴムタイヤストッパーと一緒に常備しています。スペアタイヤを積んでいる車であれば、必要性は薄まるでしょうが、安くて場所も取らないので念の為に積んでおいても良いでしょう。

ただしこの手の商品を使った修理は一時的な解決に過ぎず、パンク修理剤を使用して修理したタイヤは二度と使えなくなります。新しいタイヤを買うコストも必要になるので、他の手段を使ったほうが良い場合もあります。

5.シガーソケット式エアコンプレッサー

空気の抜けが遅い時はエアコンプレッサーで空気を入れて、数キロ単位で走って、ガソリンスタンドで修理してもらったり、携帯電話が通じるところまで走ってJAFを呼ぶということができます。最近の車はスペアタイヤが付いていないものも多いのですが、そのような場合は上記の修理剤と一緒に最初から車に付属しているケースもあります。私の愛車ハスラーにはついていました。車に何が搭載されているのか、事前にチェックしておくことをお勧めします。

6.パンク修理キット

タイヤに刺さっている釘やネジなどが目視できる場合は有効だと思います。私は助手席のシート下の収納に入れっぱなしにしたままで、まだ使ったことがありません。

7. プリペイドSIM

山奥で一番通じやすいのはdocomoで、次に通じやすいのがAUです。残念ながらソフトバンクはあまり通じません。シムフリーの携帯・スマホを所有している場合はプリペイドSIMを持っていくと連絡面での不安が薄らぎます。

ソフトバンクの電波を使用している方は山奥に行くときだけでも一時的にdocomoを導入したほうが良いと思います。docomoが入らない場所でAUが入ることがたまにあるので、両方あると心強いです。僻地では両方とも入らないケースも多いですが。

楽天が参入するようですが、基本的にソフトバンクと同じような傾向になるのではないかと予測しています。

追記

上記7選には入れませんでしたが、やはりスペアタイヤはあったほうが安心です。とはいえ近頃の車は初期装備としてついていないことが多く、専用の収納スペースも無いのでなかなか購入には踏み切りづらい。

そこで、僻地に行くときだけ夏タイヤ(夏の場合は冬タイヤ)を一本ホイールごと積んでいくという手もあります。家の周囲でちょっと試しただけですが、特に大きな問題もなく運転できました。長距離の走行だといろいろと問題がでるかもしれませんが、数kmほど動く程度ならばあまり問題にならないと思います。

昔は夏タイヤ(ノーマル)と冬タイヤ(スタッドレス)の交換を業者に任せていたのですが、最近は自分でやるようにしています。というのも年に2回ぐらいは自分でタイヤ交換しておかないと、いざという時に的確な行動ができないのではないかという懸念があるからです。

僻地でタイヤ交換をしなければいけない場合、かなり劣悪な環境での作業を強いられるケースが多いです。慣れていないと事故に繋がる恐れもあります。

任意保険によっては無料のロードサービスが提供されているケースも多いです。私はSBIの任意保険に加入していますが、一年に一回ならば無料で使えます。私はすでに2回使っています。ロードサービスに連絡するための電話番号等を予めメモって車に置いておきましょう。

またENEOSカード等のクレジットカードにもロードサービスが含まれているケースがあります。事前にサービスの内容と連絡先を確認しておきましょう。

この記事はスタッドレスタイヤを履いているという大前提のもとに書いています。氷点下になる僻地にノーマルタイヤで行くのは自殺行為に等しいので絶対にやめましょう。